2006年、26歳のフランク・ワン(汪滔)は、香港科技大学の寮の部屋でDJIという会社を立ち上げた。

 伝えられる話によると、学業で成績優秀だった彼に、父が褒美として高価なリモートコントロール式のヘリコプターを買い与えた。だが、そのヘリコプターが予想通りすぐに壊れると、ワンはもっとよいコントローラーをつくろうと決意するに至ったという。彼は卒業論文の一環として、電子式の飛行コントローラーを完成させた。ドローン技術の必須要素である。

 今日、中国の深センを拠点とするDJIは、全世界の一般消費者向けドローン市場で70%のシェアを誇る

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