生まれつき頭の悪いマウス、つまり、記憶学習能力が低いマウスを作って、その頭が良くなるのかどうかを調べたという実験があります。
その特別なマウスを2グループに分けて、育て方を変えます。1つは普通のケージで育てる。もう1つのグループは広くて遊び場がいっぱいある環境で育てる。そうすると、迷路を学習する速度が変わるということがわかりました。
DNAを調べてみると、DNAの配列そのものには変化がないけれども、化学的な修飾の状態が変わっていて、それで機能の発現の仕方が変わった、そのことによって能力が変わったんだということが示唆されました。