おそらく「エクスポネンシャル」という言葉を知らない方がほとんどだと思います。
日本語では「指数関数的」と訳されます。対義語とも言える「リニア」が「線形関数的」と訳され、一定期間ごとに1,2,3,4と増えていくことを指すのに対し、エクスポネンシャルは1,2,4,8と倍増していくことを指す言葉。アメリカのテクノロジー業界においては最重要概念の一つにもなっています。
月面無人探査レースの主催などで知られるXプライズ財団のCEO、ピーター・H・ディアマンディスは著書『BOLD(ボールド)突き抜ける力』の中で、こう書いています。
「たとえば私がサンタモニカの自宅の居間からリニアに30歩進むと(1歩あたり1メートル進むとしよう)、30メートル先にたどりつく。家の前の道を渡ったあたりだろう。一方、同じ地点から出発し、エクスポネンシャルに30回歩を進めると、10億メートル先に行きつく。地球を26周する計算だ」