燃費が最も優れている(しかし内装は最悪)、あるいは内装が最も素晴らしい(しかし燃費が最も悪い)という車は、納得して受け入れることが難しい。燃費も内装もほどほど、という車であれば妥当に見えるため、最も多く選ばれるのだ。
これは「妥協効果(compromise effect)」と呼ばれるものである。別名「ゴルディロックス効果(goldilocks effect)」または「極端の回避(extremeness aversion)」とも言われる。意思決定の研究において、これは最も強固な傾向の1つとされており、マーケターはしばしばこの効果を利用して消費者の選択を誘導している。