米国の失業率は現時点でも許容し難いほど高い水準にあるが、それでも予想を大幅に上回るペースで、そして予想よりはるかに早期に下落した。米国の失業率の値は2020年9月の時点ですでに、2021年末の値として予測されていた水準を下回った。
住宅市場も目を見張るレジリエンス(再起力)を発揮した。住宅相場はほとんど下落せず、ビジネス活動や売買件数は、(2007年以降の)住宅危機後の最高水準、もしくはその近くまで回復した。
米国経済の多くの分野では、活動の水準がコロナ危機以前のレベルに回復している。2020年の10月末に発表された第3四半期の国内総生産(GDP)によれば、それまで3カ月間の経済成長率は史上最高に達した。