マスクはペイパルとスペースXでの成功を利用して、未来のプロジェクトへのサポートを勝ち取るほか、「印象増幅」と呼ばれるものを使ってステークホルダーを巻き込む。
たとえば、サーバートラックの発表会で舞台に立ったとき、マスクは斬新なアイデアを語るだけでなく、それを「実現できる」こと、つまり実際に形に変えられることを示して、懐疑的な人たちを納得させた(スペースXのロケットを国立航空宇宙博物館の前に置いたのも同じ効果があった)。また、サイバートラックのイベントのように、みずからのアイデアを大々的に発表することで、サードーパーティーにもテスラのことを話題にさせて、世間の耳目を集める。