彼は自分の心の声に従うことに決め、これまでのキャリアを捨てた。そして、アン・アーバー・ブルース・フェスティバルのエグゼクティブ・プロデューサーとして、新たなキャリアを開始した。

 ジェームズは、新しい仕事が大変で給料もわずかだと、認めることをはばからない。「法曹界に戻ればもっと楽なのになあ、と思う日もあります」と、彼は言う。

 だが、自分の仕事は意義深いとも感じている。「いま私がしていることは、人を心から幸せにします。私が法廷で争っていた頃、そこにいた人の少なくとも半分は私を憎んでいました。いまは、フェスティバル会場を歩き回ると、人々が歌い、踊っています。出演者だって、好きなことをやってお金をもらっています。これほど満足できることはないでしょう」

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