分散型IDプラットフォームでは、出生証明書のスキャンをそのまま保管する代わりに、その情報を証明する検証済みトークンを保存する。そして、バーで身分証明書を提示する際や国籍証明書が必要な場合には、証明書の実物やデータの代わりに、これらの事前検証済みIDを利用できる仕組みだ。
マイクロソフトは「Azure Active Directory verifiable credentials」のパブリックプレヴュー版を今年の4月に公開すると発表した。このプラットフォームは、「Apple Pay」や「Google Pay」などのデジタルウォレットと同じような技術だと考えればいい。ただし、クレジットカードではなく証明書用である。
まず、大学の成績証明書や卒業証書、技能証明書などからスタートし、2要素認証を設定して「Microsoft Authenticator」アプリにそれらを追加できるようにするという。
「分散型IDでは、例えば情報をすべて送ってもらわなくてもあなたの学歴を確認できます」
「わたしはデジタル証明をリクエストするだけで済みます。デジタル証明はすでに確認済みの情報なので、信用できるのです」