現時点では2つ問題があって。まず、現在のJITコンパイラは、JITコンパイラオフの状態に比べてかなり多くのメモリを消費します。さっきも言いましたけど、Webアプリケーションの多くはメモリがボトルネックになりがちなので、JITコンパイラをオンにした状態だと、ボトルネックに先に到達してしまう可能性があります。これが1つ。
もう1つは、Rails自体がかなり大きなアプリケーション、フレームワークも……全体を入れるとかなり大きなコード量なので、JITコンパイルを行わなきゃいけない領域がかなり広いんですね。正直にいうと、Ruby2.6の状態でJITコンパイラをオンにしてRailsアプリケーションを動かすと、現時点ではアプリケーションは遅くなります(笑)。