「お客様は神さまです」と言う言葉がありますが、これは本来、「自分達が作りたいものではなく、顧客が求めているものをこそ作るべき、提供するべきだ」と解釈すべき言葉です。ところがそれを「客の言うことは、どんな無茶でも実現すべきだ」と曲解している人がいる。
ネット通販で洋服のレビューを見ていると、3000円もしないワンピースの縫製がヨレているとか、ボタン付けが甘いとか文句を言っている人がたくさんいます。「値段相応の価値」という概念がなく、一円でも払ったら完璧な商品を受け取る権利があると考えているんです。