アメリカでは同じくマイノリティにカウントされる黒人とヒスパニックであるが、それぞれ、メディアでの取り上げられ方、あるいは、メディアでのプレゼンスは大きく異なっている。
黒人は、ヒップホップやプロスポーツを通じて、今では現代アメリカの文化的アイコンの一翼としての地位を確立しており、日頃からなにかと旧来のメインストリームメディアでもプレゼンスを確保している。その分、彼らの政治への影響力は、すでに常識として受け止められてきた。
しかし、ヒスパニックについては、テレビにしても専用のスペイン語チャンネルが用意されてしまうように、メインストリームメディアからは、いまだに番外地扱いされていて目につきにくい。だが、その分、彼らの熱狂は、インスタグラムを駆使するAOCのように、ソーシャルメディアを通じて拡散する。