議院内閣制の日本の場合、行政(内閣)のトップである首相は議員として立法府の一員である。そのため、施政方針演説を含め、国会で発言する機会も当然ながら多い。一方、三権分立が徹底されているアメリカの場合、大統領は行政(執行)府の長としての役割に専念するため、法案の提出も採決の時の投票もできない。大統領が議場内で発言できるのは基本的には議会からの招待がなければ難しく、戦争やテロなどの国民的な突発的な事件がなければ大統領が議場内で発言するのは、1年でこの一般教書演説のみと極めて限られている。

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