レゴセットのパーツの種類は、1997年の約6000種から2004年には1万4000種以上に増え、色も6色から50色にまで増えていることに経営チームは気づいた。しかも、これらのパーツの90%は1度しか使われていないことも判明した。そこでチームは、事業と研究プロジェクトの廃止や玩具製品ラインのスリム化に加え、ブロックのパーツも50%以上減らした。
チームはこの時点から、製品やパーツの追加を判断するための規則をつくり始めた。パーツ1種類当たりのコストはかなり高い。個々に異なる金型が必要で、製造現場ではスケジューリングと在庫管理が複雑化するためだ。今日、全レゴ製品のパーツの70%は共通パーツで構成されている。