ハーバード・ビジネススクールで行われた調査によると、
どの卒業学年においても、
いちばん人数の多かった進路は、
いちばん「間違っている」進路だったそうです。
彼らは、どういうわけか、
世の中の流れが終わりかけたタイミングで、
最後の波に乗ろうとするのです。たとえば、1989年に多くの学生が
「ジャンクボンドの王」と言われた
マイケル・ミルケン(アメリカの投資銀行家)
のもとで働こうとしました。
その直後にミルケンは逮捕され、
すべてが崩壊してしまうわけですけれども。また、ハーバードの人たちは
テクノロジーにはあまり関心をもっていませんでしたが、
1999年と2000年だけは例外でした。
その時期、多くの卒業生がシリコンバレーで
インターネット関連企業に就職を希望したのですが、
それはインターネットバブルの
終わりのタイミングにぴったり一致していました。
彼らがシリコンバレーに殺到したのは、
まさに終焉の象徴でした。そして、その後の10年では、
不動産業界の人気が高まる、といった具合です。