一部の参加者には2人1組のペア(男性同士、男女、女性同士の場合あり)で意思決定をしてもらい、残りの参加者には1人で意思決定をしてもらった。提示した一連の選択事項には、極端な選択肢(例:値段はとても高いが待ち時間の短いレストランか、とても安いが待ち時間の長いレストラン)と、中庸な「妥協点」(値段も待ち時間も他の2つの中間)がある。ペアを組んだ参加者は、共同で1つの結論に達する必要がある。つまり、2人とも選択の結果に従わねばならない。

 実験の結果には驚かされた。参加者の構成、選択事項、作業手段をあれこれ変えてみても、結果は同じであった。女性は1人でもペアでも(パートナーの性別を問わず)、常に中庸な選択を好む傾向があった。しかし男性同士のペアは、男女のペアや男性1人の場合より、極端な選択を好む傾向がはるかに強かったのである。

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