米国の貿易赤字増加のきっかけは、海外の安価な労働力や米国人の浪費ではない。むしろ、1971年にニクソン大統領が決断したドルと金の交換停止と、戦後のブレトン・ウッズ体制における固定相場制の廃止に端を発している。これらの決断を機に、その後、およそ半世紀にわたって財貿易赤字が拡大し続けることになったのだ。

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