「3手先の読み」です。3手というのは、1手目が自分、2手目が相手、3手目は、ふたたび自分です。そこで一番大事なのは2手目、相手の反応です。
棋士ならば頭のなかで駒を動かして100手以上も先のことをシュミレーションすることができます。しかし実際に起きる10手先程度の未来を正確に予測することは難しいことなのです。
というのも、相手の反応を考えるとき「相手の立場に立って自分の価値観で考えてしまう」からです。これは私もよく陥ります。そうすると何百手先のことを考えても2手目から的外れになります。
もちろん完璧な予測は難しいですが、少なくとも相手の価値観に近づいて考えていかないといけない、そういう教えが「3手先の読み」です。