典型的な従業員の1日は、次のような具合である。

・会議は1時間が通例である。通常なら各自が好きな時間にバーチャル上で対応できるような事項まで、議論する。
・仕事中に予期せぬ邪魔が入る。その原因はたいてい、オープン・プラン式のオフィス、インスタントメッセージ、デスクトップやスマートフォンの「ポン」という通知音である。
・可逆的でさほど重要性のない意思決定をめぐり、不必要な根回しをする。
・「受信ボックスゼロ」にやたらとこだわる。これは大半の職場で推奨されるが、実は「自分の目標より他人の目標を優先する能力」の象徴である。
・電話1本で足りるのに、しばしば遠方に出張し、直接相手に会う。
・1つの作業から別の作業へと頻繁に切り替える。そのせいで、大した成果を上げられず疲労感を覚えるという、認知切り換えによる代償(cognitive switching penalty)が深刻化する。
・すでに成果がほぼ出尽くしている特定のタスクを、長々と続けて時間を浪費する。
・初歩的かつ事務的な作業。

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