銀座線は、浅草~新橋間は「東京地下鉄道」、新橋~渋谷間は「東京高速鉄道」という異なる鉄道会社が建設した2つの地下鉄を接続してできた路線なのだ。
東京地下鉄道は「地下鉄の父」と呼ばれた早川徳次(のりつぐ)が1920年に創立した鉄道会社で、1927年に日本初の地下鉄を浅草~上野間に開通させると、上野から都心に向かって徐々に線路を延ばしていき、1934年に新橋まで到達した。
一方、後の東急グループを創立した五島慶太が率いる東京高速鉄道は、東横線のターミナル・渋谷と都心を結ぶ地下鉄を整備し、1938年11月から1939年1月にかけて渋谷~新橋間を開業させた。