書店流通を制覇、さらにありとあらゆる商品の流通にも侵出するAmazonは、歴史上はじめて市場価値が1兆ドル(約109兆円)を超す企業になると噂され、まさに破竹の勢いである。アメリカ産業界のAmazonへの恐怖は深甚で、昨年は「Amazonが処方箋事業に進出する」という「噂」が出ただけで、大手薬局チェーンなど関連業界大手企業の株価が一気に下落した。
従来オンライン販売が難しいとされてきたファッションでも、Amazonは全身が映るカメラとAIアシスタントを使って最適なワードローブを提案するサービスや、サブスクリプションで自由に返品できる仕組みなど、意欲的な取り組みを開始している。