「稲妻と雷鳴の間隔が空いていたら安全」というものもあります。光は一瞬でやってきますが、音が伝わる速さは秒速340mなので、ピカッと光ってからゴロゴロと鳴るまでに10秒かかれば、落雷した場所は3.4km先ということになります。それなら、そこまで近くはないと胸をなでおろす人は多いのではないでしょうか。しかし、残念ながら、この言い伝えも信用してはいけません。
というのも、積乱雲の大きさはだいたい十数キロあります。たとえ3.4km先で落雷があっても、頭上に積乱雲があるのなら、次の瞬間には自分の頭上に落雷する可能性があるのです。