慢性的な皮膚炎では、炎症がある部分から、炎症反応に影響する物質「サイトカイン」のうち炎症を促進させるものが過剰に生まれている。マウスにこのサイトカインを中和する抗体を投与すると、脳血管の太さが元に戻ることも確認できた。

 これらのマウスでの研究結果から、慢性的な皮膚炎は人間の場合でも全身性の炎症の他、血管が狭まり記憶力など脳の機能低下も引き起こす可能性があることが分かった。皮膚病は心臓、肝臓、腎臓など内臓機能に影響することも約三年前に三重大の研究チームによって明らかになっている。

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