結合力とは、つなげたふたつのブロックがどれだけうまく結合するかを意味する。プラスティックの剛性が充分でなかったり、製造と成型の過程で収縮しすぎたりすると、レゴのブロック同士がうまくかみ合わなくなる。

「髪の毛の太さにも満たない1ミクロンから2ミクロンの公差で成型しています」と、ブルックスは言う。「ほとんどの消費者向け製品よりも極めて高い精度でつくっているのです。ですから、わたしたちにとっては結合力が恐らく最大の課題です。これまでの試作品では、ブロックがちゃんとくっつかなかったり、ペンチを使わないとバラバラにできなかったりということがありました。ブロックをうまく成型するのもひと苦労です。歯磨き粉くらいの粘度で型に入れて、温かいうちに押し込んでから冷やします。素材は収縮しますが、収縮しすぎないようにしなければなりません」

またブルックスによると、こうした素材は時間とともに変形するが、レゴのブロックは単に形状を維持して結合し続けるのみならず、何世代にもわたって使われてもその状態を保ち続ける必要があるという。通常のレゴブロックは、高温や低温、バター、さらにはつくり物の唾液などを使ってテストし、何十年も完全な状態を保てることを確認している。

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