自律走行車は歩行者や自転車、その他の車両とぶつからないように、数十台ものカメラやセンサー、そして高度なソフトウェアを搭載している。これらを動かすために強力な計算能力を備えているのだ。自律走行車向けの車載チップを手がけるエヌヴィディア(NVIDIA)によると、ノートPC200台分に相当する能力をもつ車両も存在するという。このため、自律走行車のことをデータセンターとか車輪の付いたスーパーコンピューターと呼ぶ人もいる。
エヌヴィディアのAIイニシアチヴ担当ヴァイスプレジデントのキース・ストリアは、高価なスーパーコンピューターを所有していない国の政府が、夜間に使われていない自律走行車を束ねることで国家プロジェクトの計算処理需要をまかなえる時代がやってくると考えている。