第2次世界大戦時、アメリカの海軍分析センター(CNA)が戦闘機の弱点を特定することを目的として帰還した穴だらけの機体を調査しました。被弾した機体から得られたデータを基に被害状況を丁寧にマッピングすると、エンジンやコックピットでは被弾が少なかったため、技術者たちはコックピット以外の部分を強化することにしたといいます。
しかし、実際にはエンジンやコックピットにダメージを受けた機体は墜落し回収できなかったため、エンジンやコックピットの被弾データが極めて少なくなっていたというのが真相のようです。
このようなバイアスは「生存者バイアス」とも呼ばれています。