驚いたのは、ウォルマートの極めて効率的な経営でした。彼らは店で販売する商品の仕入れを3カ月先、半年先までの長期スパンで見通して計画していました。そのうえで、納入するメーカーに対して値下げをきっちり要求する。これが彼らの強さの源泉です。
しかし日本のスーパーはこのような仕入れ方をしません。「1カ月後に納品してほしい」と当たり前のように頼み、メーカーはその要望にどうにかして応じます。
「メーカーであれば、長期で計画すると製造能力に余裕が出てくる点に気付くはず。それを上手に生かせば、もっと安く作れる」