スティーブ・ジョブズの初期のキャリアは、そのわかりやすい例だ。ベンチャーキャピタル業界は再三にわたり、ジョブズのプロジェクトを経済的に支援することを拒んだ。しかし、ジョブズは自分を認めてくれる人物を探し続けた。

 そしてついに、マイク・マークラという人物と巡り合った。裕福で若いエンジニアだったマークラは、ベンチャーキャピタル業界の主流派が障害だらけだと見なしたプロジェクトに可能性を見出し、創業間もないアップル・コンピュータに投資した。

 なぜ、マークラはジョブズを支援しようと決めたのか。テクノロジーに対する熱い思いを抱き、まだ比較的若かったため、シリコンバレーの投資コミュニティの大半の人たちよりも、ジョブズと共同創業者のスティーブ・ウォズニアックに対する親近感が強かったのだ。

 ジョブズはマークラの支援を受けたことで、さらに多くの人材と投資を引き寄せるために必要な信用を得ることができた。

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