批評家が選ぶ賞と、同業者が選ぶ賞に着目した。そのデータを統計分析したところ、批評家は同業者に比べて、システムの周縁に位置するアーティストを評価する傾向が見られた。反対に同業者は、自分と同じような業界のインサイダーを評価する傾向があった。

 アウトサイダーの立場から言えば、ハリウッドの映画産業でキャリアに弾みをつけるためには、アウトサイダーやそのアイデアに対する認知的・情緒的な親和性を抱き、システムの内部で信用を確立している人物やグループを見出すことが有効な戦略の一つなのだ。

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