シネマティックモードは、プロ仕様のカメラのボケ効果と同じように、動画撮影の際にも被写体の周囲をぼかすことができる。アップル独自の機能として被写体の動きを認識し、その視線の先に自動的に焦点が合うようになっている。カメラが撮影した映像に満足いかなければ、撮影後に簡単に編集して焦点の合う位置を変更できる。これは素晴らしい機能である。

とはいえ、シネマティックモードには、いくつか重要な注意事項がある。撮影できるのは4K画質ではなく、画質は1,080pに限定される。さらに効果的に機能させるには大量の光が必要なので、夜間や暗所では利用できない。

また、焦点を合わせる際にも苦労した。例えば、被写体として撮影されている際に頭を動かして振り返り、ドアや少し離れた位置にいる愛犬、あるいは木などに視線を移したとしよう。こうした場合、焦点は自分に合ったままになる。このため撮影中か撮影後に手動で画面をタップし、焦点を変える必要があった。

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