1979年、より高度なマシンである「Lisa(リサ)」を開発する際に、ジョブズはエンジニアを引き連れてゼロックスのパロアルト研究所に赴いた。のちに「啓示」と形容したが、ジョブズはすぐにゼロックス・スター(マウスによるナヴィゲーション、ウィンドウ、ファイルそしてフォルダー)をリサにも採用することを宣言した。そのために開発コストはほぼ5倍になってしまった。また、ジョブズの独断的な振る舞いはチームの怒りを買い、社内で別のグループを探さざるを得なくなった。

こうしたなか、ジェフ・ラスキンという有能なコンピュータ科学者がある秘密プロジェクトチームにいることを発見した。彼が所属する小さなチームは、「Macintosh」と呼ばれる低コストのコンピューターの開発に取り組んでいた。「スティーブが乗り込んできて、ジェフの夢がその場で粉砕されたのです」

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