映画のコンテンツが毎秒24フレーム(24fps)でテレビ側のリフレッシュレートがこれより高い場合は、フレームを挿入して差を埋めることがある。リフレッシュレートがフレームレートで割り切れる場合は比較的簡単で、割った数だけ同じフレームを表示すればいい。例えば、24fpsのコンテンツを120Hzで表示するなら、各フレームを5回ずつ表示する。
これに対して、リフレッシュレートが60Hzでコンテンツが24fpsの場合、各フレームの表示回数が均等ではなくなってしまう。結果として画像が揺れて見えることもあるわけだ。
そこで一部のテレビは、モーションスムージングと呼ばれるフレーム補完の技術を採用している。前後のフレームを処理して組み合わせ、新たに生成したフレームを挿入する仕組みだ。この方法はメーカーによってよしあしがあるほか、映像が安っぽく見えてしまう「ソープオペラ効果」につながる可能性がある。つまり、フレーム補完されたスムーズさが不自然に見える、ということだ。