「エルメス・オール・レ・ミュール」と呼ばれる公式イベントを毎年開催し、店の壁の向こう側(オール・レ・ミュール)にいる職人の情熱を祝福し、オリジナル商品と古典作品から着想を得た商品の両方を展示する。
会場では、来場者の目の前で職人が独特の手仕事を披露し、その工程を説明して質問に答える。それを見れば、一つひとつの商品が職人の手によって、長い時間をかけ、多くの段階を経て、精密につくられていることがはっきりとわかる。
エルメスのクリエイティブディレクターであるピエール=アレクシィ・デュマは、このイベントに足を運んだ顧客は、商品との間に深い関係を感じて帰っていくと語る。彼らは「商品に対してつくり手のプレゼンス」を感じるというのだ。