義務化は、自律性が侵害されているように感じさせる。自律性は、脳における脅威と報酬のうち、最も重要な5つの内的要因の一つだ(他の要因は、地位、確実性、関係性、公平性)。

 自律性とは、自分でコントロールすることができ、選択肢があると感じることだ。人は選択肢があると、ポジティブな気持ちになるという自然の報酬を得る。調査によると、自律性を少し与えるだけでも大きな効果がある。ある企業では、従業員に自分の職場を自由に装飾する機会を与えたところ、生産性が25%も向上した。

 反対に、選択肢が奪われたと感じると、不満から怒りへと強い反感が生じ、コラボレーションはもちろんのこと、集中力も著しく低下する。

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