・インド政府は農民を保護することが大事だと考えている。しかし最大で5ヘクタールしか所有できないインドの農民が、10万ヘクタールの広大な農地を持つオーストラリアの農民と競争できるのか。極めて難しいと言わざるを得ない。
・インドでは、2ヘクタール未満の農地しか持たない小規模農家が全体の85%を占めている。農業経営体1件あたりの農地面積は全国平均で1.08ヘクタールしかなく、日本の2.98ヘクタールをも下回っている。
・インドの農民は多くの借金を抱えている。彼らは農業でお金を稼ぐことができないので、銀行からお金を借りて、来年は良くなると言い続ける。すると借金はより膨らんでいき、ますます返済が難しくなって、生きるのが大変になる。それが高い自殺率につながっており、それがインドの現実だ。