スーパースターの大谷が、驚くほど謙虚で無欲に見えることにも感嘆の声が尽きない。彼はフィールドにごみを見つけたら、必ず拾う。折れたバットはバットボーイに手渡しする。バスで敵地へ移動する際には、人気ラテンポップ曲「デスパシート」をカラオケで歌う気さくな面もある。
大谷はいつだって礼儀正しく、誰にでも分け隔てなく接する。こうした美徳は、大谷を育てた日本社会の功績と言うべきかもしれない。アメリカ人が日本を訪れると、まず例外なく現地の人の礼儀正しさや慎み深さに感銘を受ける。そういう場所で育ったから、今の大谷がある。