「私は長くブルージェイズを取材してきたが、今季ゲレロが3冠王になっていたとしても、大谷に1位票を投じただろう。二刀流の価値をこう分析した。投げては9勝2敗、防御率3・22だった新人マノアよりも上。打っては45本塁打、102打点、15盗塁のセミエンとほぼ同等で、一人でこの2人分の働きをした。大谷がMVPであることは明らかだった。長い野球の歴史で100年もなかったことが起きた。9月になった時点でMVPは大谷とほぼ決めていた。仮にケガで1カ月試合に出ないとか、成績を極端に落とせば考え直したかもしれないが、そういうことはなかった。ブ軍は91勝71敗で貯金20、エ軍は77勝85敗と負け越してはいたが、大谷の方がゲレロよりもチームの勝利に貢献した試合数は多いと判断した」