パルトヴィ氏が「2年前に資金調達をした時の評価額は5000万ドル(当時のレートで約60億円)だった」と伝えると、ジョブズは「それなら5000万ドルで買収しよう」と答えました。

「それでは出資者たちが納得しないと思います」と反論するパルトヴィ氏に、ジョブズは「心配しないで。納得させるから」と言い、さらに「もし会社を売却したくなくても構わないよ。AppleはiLikeと同じものを簡単に作れるから」と付け加えました。

数週間後に、Appleからパルトヴィ氏らの元に、買収交渉が決裂したとの正式な連絡が届きました。

その後、AppleはiTunesの新機能として「Genius Sidebar」を発表しました。この機能はiLikeがiTunes向けにリリースしていた「iLike Sidebar」のコピーとのこと。

さらに、iLikeが主要なプラットフォームにしていたFacebookが、iLikeの目玉機能である「iLikeボタン」をコピーしたことでiLikeの事業は立ちゆかなくなり、パルトヴィ氏は1年とたたないうちに会社を手放さなければならなくなりました。

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