物語は京都ゑびす神社から始まります。兵庫の西宮神社、大阪の今宮神社とともに「日本三大えびす」とされる神社で、鎌倉時代、宋に留学した栄西禅師が帰りの海上で恵美須神に救われたことから、日本初の禅寺「建仁寺」の開山時に鎮守としてお祀りされました。
しかし室町時代の末に「応仁の乱」が没発し京都のまちは戦火に見舞われます。京の商人たちは日々、恵比寿神に商売の無事を祈るようになりました。祈るしかない商人たちは、商売や財運を守る外国の神様を次々にお祀りするようになりました。それがインドや中国からやってきた大黒天や毘沙門天、弁財天でした。
まずは恵比寿神と大黒天を一対で祀るようになり、さらに毘沙門天にも参拝するようになったそうです。こうして誕生した七福神は大黒天、恵比寿神、毘沙門天、弁財天、福禄寿、長寿の神、布袋尊とお馴染みの神様たち。恵比寿様以外は全員、商売繁盛、財運、千客万来などビジネスにご利益のある外国の神様ばかりです。。