精神的・感情的な苦悩を打ち明けた際、よく見られる反応をいくつか挙げてみたい。

・切り捨てるような言い回し:「そこまで悲しむ必要があるのでしょうか」「あなたには素晴らしい仕事/家族/それ以外の物があるのだから、悲しむ必要はありません」などが該当する。

・極小化:「誰でも、そのような気持ちになる時があります」から「何も心配することはありません」まで、さまざまな形態がある。

・否定:よく耳にするのは、「いや、もっとひどい場合だってありますよ」「それは贅沢な悩みでしょう」といった言い方だ。

・解決策の提示:「心配すべきではありません」「ぐっすりと眠れば大丈夫ですよ」というように解決策を示す。

・有害なポジティブさ:「よいほうに目を向けよう」「物事にはすべて理由があるはずだ」などの言い方がこれにあたる。ポジティブな視点は有用だが、それが唯一の視点である場合、効果が見込めない可能性がある。

 このように感情を無視した言葉を用いると、相手の気持ちや葛藤は本物ではない、あるいは無用だというメッセージを送ることになり、相手がすでに示した恥の感情を増幅させることにもなりかねない。

心の痛みを打ち明けられた時、リーダーはどのような言葉をかけるべきか

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