オリンピックメダリスト100人以上にメンタルパフォーマンスコーチングを行ってきた伝説のコーチ、ピーター・ジェンセンは、選手との最初のセッションで、何も書かれていない1枚の用紙を取り出す。右上の隅には、たとえば「2024年オリンピックの出場権を獲得する」というように、選手の目標を書き出す。左下の隅には、たとえば「国内大会5位」など、選手の現在のステータスを書く。
次に、左下の隅から右上の隅へ対角線を引き、その対角線を時間軸として、選手と一緒に目標までの道筋を具体的に計画する。最初に「オリンピック選考会」や「国内選手権」といった重要な関門を書き込む。そこから順番に遡っていけば、最終的に「次に取るべき最善のステップは何か」というシンプルな問いに行き着くだろう。