ロシアの歴史は、絶えざる戦争の歴史でもあった。ロシアの哲学者イワン・イリインはこう書いている。「歴史家セルゲイ・ソロヴィヨフが数え上げたところによると、1240年~1462年(222年間)に200回の戦争および他国への侵攻が起きている。14世紀から20世紀にかけての525年間では、うち329年間が戦争だったとスホチンは数えている。つまりロシアは、その歴史の三分の二は戦っていたことになる」

 似たような考えを、アレクセイ・クロパトキン(日露戦争時のロシア満州軍総司令官)も示している。1900年にニコライ2世に奉呈したメモランダムに、彼はこう書いた。 「過去200年間のうち128年間、ロシアは戦争状態にあり、平和だったのは72年間のみ。その128年のうち、5年は防衛戦争、123年は征服、侵略のための戦争だった…」

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