ワンクリック決済のスタートアップ企業であるファスト(Fast)は、2021年に突然スタートアップシーンに躍り出て、ストライプ(Stripe)が主導する資金調達ラウンドで1億200万ドル(約126億円)を確保したと発表した。
しかし、同社の好調はわずか1年で終わりを告げた。同社は昨年の大半で、毎月1000万ドル(約12億4000万円)の資金を消費し、4月6日午後、事業停止を発表した。
ファストのたどった道は、ほんの1年前から状況がどれだけ変化したかを明確に示す例だ。同社は、自社商品が市場に出て1年しないうちに、1億ドル(約124億円)を超える資金を集めた。同社のワンクリック決済商品が昨年もたらした収益が約60万ドル(約7440万円)にすぎなかったといい、同社は昨年の1億ドル(約124億円)のシリーズCラウンドの調達を試みたが買い手は見つからなかった。