コミュニティをつくれないプレーヤーは、機能だけしか提供できません。結果として、付加価値の低い製品のサプライヤーになる危険性があります。すなわち、オープン・ネットワーク環境のなか、模倣されやすく、限りなくコモディティ化していくというリスクが待ち受けています。

 一方、コミュニティをつくれるプレーヤーは、参加者との結びつきを大事にし、これを育むことによって、続々と生まれるコミュニティに対して競争優位を築くことができます。ロイヤルティの高い顧客が一定数(クリティカル・マス)を超えると、スイッチング・コストが高まるからです。

 こうしてオープン・ネットワークのなかに仕切りをつくることができます。それはやがてクラスターに合わせて、顧客の価値観の琴線に触れる製品サービスを、提供することにつながっていくでしょう。

更新情報知らせます はい 不要