安倍元首相はこんな「秘訣」を明かした。
「(外交的な)会議の合間の時間というのは非常に貴重な機会で、私はどんなに短い時間でも、なるべく多くの首脳と顔を合わせ、会話を交わすようにしていました。
日本はGDPで世界3位の大国ですから、その国のトップリーダーから声を掛けられれば、気持ちを向けてくれます。逆の立場で考えてもそうじゃないでしょうか。もし私が円卓に座っている時に、アメリカの大統領が自ら近づいてきて声をかけてくれれば、当然、悪い気はしません。何より、各国の人たちはそうした様子を見てもいます。『やはり日本のリーダーは、アメリカのトップから直に声を掛けられるんだな』と感じ、日本のプレゼンスそのものが強まるのです」