神戸屋のホームページによれば、同社は1980年に「大手製パンメーカーとして初めて」臭素酸カリウムの使用を止めている。臭素酸カリウムはパンだね発酵の際、パンをより大きく膨らませ食感をよくする作用がある。敷島製パンも同年に使用を止めている。
一方、山崎製パンはホームページ上で、「臭素酸カリウムは食品衛生法でパンの製造のみに小麦粉改良剤として使用が認められて」おり、同社の製品には一切残存していないと主張している。
その後、神戸屋は1997年から、イーストフード・乳化剤を加えない製品を開発していく。他社では、敷島製パンが人気シリーズの超熟で2006年にイーストフード、2007年に乳化剤の使用を止めている。包装パンを製造する木村屋総本店では、2017年にイーストフード・乳化剤、マーガリン、ショートニングを使わないクリームパンなどを発売し、話題を呼んだ。
イーストフードは、パンの発酵を助けるために使われ、乳化剤は水分と油分の乳化を助けるために使う。この2つの食品添加物についても、山崎製パンはホームページで、不使用をうたう製品が増えているが、それらは「同質、あるいは同一の機能を有する代替物質を使用して製造された」、と批判している。