まず視聴者のみなさんに一度、この作品への固定イメージを付けるところから入った宣伝方法もすごく秀逸だったなと思います。
アニメ好きな日本人だったら、『まどかマギカ』というタイトルで、ピンクの女の子が出てきたら、「次はこういうのが出てくるんだろう?」って思ってしまう“魔法少女に対するイメージ”が刷り込まれていますよね。そのイメージをぶち壊していくところから始めるのは、すごく頭がいいなぁと驚きました。
ストーリーがとても分かりやすかったのもポイントです。「少女たちの心情に描写を絞ってたからこそ、心情を複雑に描けた」ということも、すごくセンスが必要な取捨選択だと思います。