それで初めのうちは、とにかく“MIDIを介した同期”がテーマだったんだ。KORGに好きなシンセがあったけれど、それはMIDIが使えなかったりして。そんな中で一番使いやすかったのはProphet-5(Sequential Circuitsのアナログシンセ)で、音も面白かったから制作の中心にあったな。

あとは松武さんが持ってきたARPやMOOGのシンセが大事で、“タンス”を積み重ねたような存在感はYMOのシンボルだった。でも、それらは松武さんの大事な私物だし、触れることはなかったな。ヤオヤ(TR-808)は好きなリズムマシンで、最初から使ってたね。あの音はほかになかった。とにかく当時は1年ごとに新しい機材が出てきたんだ。

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