細野 テクノ系の人もいるけど全員が音響派になってきたわけ。

細野 みんな音をいじくりだした。自宅でそういう作業ができるようになった時代なんだよね。僕も「Pluggo」っていうソフトを見つけて使いだしたんだよ。CD-ROMで販売されてたからそれをパソコンにインストールして。

細野 そうだね。音が飛んだり、ノイズっぽくなったりとか、そういう効果をすぐに使えるプラグインだった。でも、そういうスタイルが蔓延して、飽き飽きして、その後誰もやらなくなっちゃった。

細野 僕はそういう音楽全般を音響派って呼んでたんだけど、宅録だからできる音ってあるでしょ? スタジオではできないような空間の音が。音楽は普通なんだけど音が違うっていう。そういう音楽はアンビエントの頃からあったんだけどね。

細野 今は言わなくなったけど、一時期はラップトップミュージックとか呼ばれていたね。デクストップじゃなくてラップトップね。膝の上。当時はMacユーザーが多かったんだけど、ミュージシャンがPCを使って音で遊びだしたんだよ。それに加えて音楽の構造自体も変わってきちゃって、作曲できない人でも音楽を作れる時代になって、自分では思いつかないような、へんてこりんな音楽がいっぱい出てきたから新しかったのかな。

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