読書やジョギング、ビデオゲーム、料理など、リカバリー活動はどのようなものでもよい。重要なのは、それによって仕事に対する思考(あるいは目の前のストレス要因)のスイッチを切ること、すなわちみずからと仕事を切り離すデタッチメントをすることだ。仕事のストレスは1日を通じて蓄積されるため、夜になっても頭の中で仕事のことを反芻してしまう。ジムで運動をしていても、頭の中ではクライアントとのミーティングがリプレイされているのだ。研究によると、仕事のことを考えるだけでも、仕事のストレスからのリカバリーは遅れる。視界にスマートフォンがあるだけでも、気が散って「会社」から自分を切り離せる。