オリジナルアニメの弱点は、設定を視聴者にのみ込ませて理解させるのに相応の時間を費やすことだという。「まどか☆マギカ」は、魔法少女という定型の設定を使うことで余分な説明を省略し、ストーリーをスピーディーにしているのだという。「普通のオリジナルアニメでは、3話でサプライズを組み込むのは無理。魔法少女だからこそ可能だった」。

 「魔法使いサリー」や「魔法の天使クリィミーマミ」「美少女戦士セーラームーン」「プリキュア」シリーズなど、正統派の魔法少女ものとは違うダークファンタジーにした戦略も的中した。「魔法少女ものは明るいファンタジー」というファンの先入観がある設定を逆手に取り、視聴者の予想を次々と裏切った。また、後半には主人公のまどかとは別のヒロインにスポットが当たり、ファンの間では「どちらが本当の主人公か」と論争になるほどで、多くのアニメファンの注目を集めた。

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